どーも
めたるです。
既に古新聞にはなりましたが、8月5日 東証株式市場において歴史に残る事象が発生しました。
8月5日(月)日経平均株価
始値 35,249円
終値 31,458円
前日比 -4,451円
1987年のブラックマンデーの翌日に付けた-3,836円を超えて、過去最大の下落幅を記録しました。
ひぇー
とんでもないことが起きたでー
めたるはトレードを開始したのが2020年の1月でしたのでコロナショックでは比較的損失が小さく、本格的に暴落を喰らったのは今回の暴落が初めてと言っていいでしょう。
2024年はNISA開始年なので、今年から投資を始めた投資初心者の方々も含めて初めて暴落を喰らった方も多かったのではないでしょうか。
この大暴落を誘発した要因として、7月下旬に日銀が金融政策決定会合で発した「利上げ」に方向転換した事による円高促進と、円キャリートレードの巻き戻しからというのが今のところ有力ですので、今回の暴落は仮に「日銀ショック」とでも名付けておきましょうか。
それでは早速その他の過去の暴落を見ていきましょうか。
過去の大暴落の状況
まずは2000年以降の暴落においてどんなものがあったのかを見ていきます。
日経平均株価チャート
2000~2024年の日経平均株価の月足チャートです。
今回の「日銀ショック」も含めますが、チャートの中で大きな下方向の波がある部分について黄色で囲ってみました。
図に示したとおり、2000年以降に起きた〇〇バブル、〇〇ショックという名称が付いている大暴落は以下の通りで、日経平均株価は時間を掛けて大きく下落しております。
❶ ITバブル崩壊
❷ リーマンショック
❸ チャイナショック
❹ コロナショック
❺ 日銀ショック
聞くに及んだ大暴落群ですね。
平均的には4-5年に一回は暴落が発生しているのが見て取れます。
定期的に暴落が来ると思っていた方が良さそうですね
そ
逆に暴落来ずに株価が上げ続けることなんて絶対に無いんだ
では次にこれらの暴落の時にどれだけ株価が動いたのかを見ていきましょう
株価の【高値→底値】とその期間
チャートには暴落となった時の高値と底値、又底打ちまでの期間をグラフに表現しています。
表にまとめると下のようになります。
番号 | 名称 | 高値(円) | 底値(円) | 下落金額(円) | 下落期間(ケ月) | 下落率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
❶ | ITバブル崩壊 | 20,833 | 7,604 | 13,229 | 36 | -63.5 |
❷ | リーマンショック | 18,295 | 6,995 | 11,300 | 15 | -61.8 |
❸ | チャイナショック | 20,947 | 14,866 | 6,081 | 6 | -29.0 |
❹ | コロナショック | 24,116 | 16,358 | 7,758 | 3 | -32.2 |
❺ | 日銀ショック | 42,427 | 31,156 | 11,271 | 2 | -26.5 |
なんか❶❷が下落率が大きいですね
よく気付いたね
あと底値を打つまでの期間も長いんだよね
こう見るとコロナショックも小さく見えてきますね
表の数字を見て何となく2つのグループに分けるとしたら❶❷のグループと❸❹❺のグループでしょうか。
特徴としては❶❷は下落幅が大きく下落期間も長い、反対に❸❹❺は下落幅は小さく下落期間も短いです。
なにか大きな違いがあるのでしょうか?
大規模金融緩和
もう一度チャートを見てみますが、2013年頃から日経平均株価が右肩上がりですよね。
これはアベノミクスを含む日銀による大規模金融緩和により株価の下支えとなったからと考えられます。
つまり金融緩和中のショックは回復が早いということですか?
簡単に解釈するとそうなると思うんだ
金融緩和策として行う国債の買い入れ、ETFの買付けやゼロ金利政策で物理的に株価上昇の下支えをしているわけ
ここまでは素人感覚でも腑に落ちる内容だと思います。ただよく考えると一塊と思っていた❸❹❺の中でも2013年以降のアベノミクス&金融緩和に属さないショックが一つあると思いませんか?
それは今回の暴落の、❺の「日銀ショック」です
❺日銀ショックは終わりの始まりに過ぎない?
本記事の骨子はこの項にありますが、以降の内容は仮定の話が多くなりますので話半分でお読み下さい。
前項では大規模金融緩和の最中の暴落は、株価の回復が早まる金融環境が整っている事を申し上げました。従って❸のチャイナショック、❹のコロナショックは、日経平均株価が底打つまでの期間が短く、結果株価の回復が早かったと後解釈することはできます。
ただし、記事の冒頭に示した通り❺の日銀ショックは「利上げ」が発端とされており、金融引き締めへの変化となります。2013年から始まった長きにわたる金融緩和策は金融引締め策へ大きく政策転換し、今までと逆方向の世界が訪れたと言っても言い過ぎではでしょう。
10数年ぶりに金融環境が変わるのですね
そ
金利が上がるということは経済活動をする上では大きな足枷であり株価の重しとなり得るんだよね
つまり❺の日銀ショックは、大規模金融緩和時代の前つまり❶のITバブル崩壊や❷のリーマンショックと同じの大暴落のグループで有る可能性があり、長い長い株価下落の入り口である可能性は否定は出来ない雰囲気になってきました。
では更に仮定の仮定で想像を膨らませてみますが、仮に日銀ショックが長期の大暴落となっていった場合、日経平均株価はどれくらいの株価水準まで下げる可能性があるのかを簡単にシュミレートしたいと思います。
-60%? 日経平均株価 20,000円割れ?
前述した表にも記載しましたが、❶ITバブル崩壊、❷リーマンショックの下落率はいずれも-60%超えの結果でした。
ですので単純に❺の日銀ショックの高値42,427円からの下落率を-60%と仮にした場合に、日経平均株価がどうなるか計算しますと。なんと
日経平均株価:16,970円
となります。
凄いんですけど..
でもちょっと極端すぎませんか?
びっくりする金額だけどね
でもリーマンショックの時でも誰も想像してなかった日経平均10,000円割れにまで及んでるしあり得ないことでもないんだ
高値42,427円からの下落金額は-25,456円
恐らくは最悪のシュミレーションですが、ITバブル崩壊やリーマンショックがそうであったようにあり得ないことでは無いのです。
2度あることは3度ある
今回の記事は売り煽りのような記事になってしまい大変恐縮ですが、今現在はアメリカの景気後退懸念であったりウクライナ戦争や第5次中東戦争の地政学リスクを含めて、株価の下落要因となる事象が複数内在していることは事実です。
アメリカ大統領選挙など今後株価上昇になり得る事象も控えてますが、「日経平均20,000円割れ」は最悪のシナリオの一つとしてタンスにしまい込んでおくのも悪くないと思いますので、リスクオフシナリオとして投資方針の一助となれば幸いです。
いずれにしてもフルベットはやめとけよ、ということですね
投資は余裕資金でね♡
じゃないと…↓↓↓
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